健康・予防

若い世代も要注意!
「ロコモティブシンドローム」の
正体と予防法

公開日: 2026年1月19日

アクティブな生活を送る様々な世代の人々のイラスト

「ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、加齢に伴い筋肉や骨、関節などの「運動器」の働きが衰え、立つ・歩くといった移動機能が低下している状態のことを指します。
進行すると、将来的に要介護や寝たきりになるリスクが高まってしまいます。

「お年寄りの話でしょ?」と思ったあなた、要注意です。
便利な生活による運動不足が原因で、近年では40代、50代、さらにはもっと若い世代でも「ロコモ予備軍」が増えていると言われています。

あなたは大丈夫?「ロコチェック」

まずは以下の7項目をチェックしてみましょう。一つでも当てはまればロコモの心配があります。

  • 片脚立ちで靴下がはけない
  • 家の中でつまづいたり滑ったりする
  • 階段を上がるのに手すりが必要
  • 家のやや重い仕事(掃除機の使用や布団の上げ下ろしなど)が困難
  • 2kg程度の買い物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難
  • 15分くらい続けて歩けない
  • 横断歩道を青信号で渡りきれない

今日からできる対策「ロコトレ」

ロコモは適切な運動と食事で予防・改善が可能です。ここでは、日本整形外科学会が推奨する「ロコモーション・トレーニング(ロコトレ)」から、代表的な2つをご紹介します。

1. スクワット(下半身の筋力アップ)

正しいスクワットのフォーム解説図

歩く、立つ、座るといった動作に必要な下半身の筋肉を総合的に鍛えます。

  1. 足を肩幅より少し広めに開いて立ちます。つま先は少し外側に向けます。
  2. お尻を後ろに引くようにして、ゆっくりと膝を曲げます。
    ※膝がつま先より前に出ないように注意しましょう。
  3. 太ももに力が入っているのを感じながら、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
目安: 深呼吸をするペースで5〜6回を1セットとし、1日3回行いましょう。

2. 片脚立ち(バランス能力アップ)

左右の足で1分間ずつ片脚立ちをします。転倒しないように、必ず机や壁などに手をつける場所で行ってください。

この運動は、ダイナミックな運動に比べて地味に見えますが、実は骨に負荷をかけ骨を強くする効果や、バランス感覚を養い転倒を予防する効果が高いトレーニングです。

食事も大切:骨と筋肉の材料を摂ろう

運動と合わせて意識したいのが食事です。

  • タンパク質:筋肉の材料(肉、魚、卵、大豆製品など)
  • カルシウム:骨の材料(乳製品、小魚、緑黄色野菜など)
  • ビタミンD:カルシウムの吸収を助け、筋肉の合成もサポート(鮭、きのこ類など。日光浴でも生成されます)

「一生自分の足で歩く」。そのための身体づくりは、何歳から始めても早すぎることはありません。まずは毎日のスクワットから始めてみませんか?

記事一覧に戻る